2020年06月11日

風と光のかざぐるま

長沼ともにひろばの館内には、トランスパレントペーパーで作った作品が飾ってあります。
トランスパレントペーパーは、ツヤのある半透明の紙で、光を通すので重ねると美しいグラデーションが生まれます。
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よくひろばに遊びに来てくれる1歳の男の子。
このトランスパレントの手触りが好きらしく、ひろばに来ると、作品へのタッチから始めます。
だっこされ、「シャカッ」という音と手触りを確認すると、次へ。
確認して、また次へ。
指を指し、「次はあっち!」と私たちを誘導しながら(笑)
そうして館内にある全ての作品へのタッチが終わると、ようやく遊びに入ります。

館内装飾を担ってくれているのは五十嵐有紀子さんです。
有紀子さんの勤務日、ちょうどその男の子親子が遊びに来ていたので、トランスパレントをタッチしてから遊ぶことを話しました。
すると、とても喜んだ様子の有紀子さんは、仕事の手をとめ、トランスパレントペーパーでステキなかざぐるまを作ってくれたのです。
ハリのある紙は、初夏の風をしっかりと受け、クルクルとよく回ります。
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もう1組の親子は、かざぐるまにお母さんがふ〜と風を吹きかけます。
すると2歳の子どもも真似して、一生懸命ふー!ふー!
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帰る時には、そのかざぐるまを有紀子さんがそっとプレゼント。
今頃はそれぞれのお宅で風と光にきらめいているかな。

見て楽しい、触って楽しい、一緒に作って楽しい、なんならお母さんだけ集中してつくるのも楽しい。
そんなひととき、ひろばでいかがですか。
                    (スタッフ 愛)
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◇月・水・金 9時〜16時 開館しています◇
 長沼ともにひろば(NPO法人明日のたね)
 〒999-7621 鶴岡市長沼字宮前163番地
TEL 0235-64-8623 FAX 0235-64-8627
HP https://www.tomotane.com
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2020年05月28日

衣替えの季節 子ども服のリユースあります

初夏の風が吹く中、ひろばも再開し、来館者が訪れるようになりました。
衣替えのこの時期は、リユース目的でいらっしゃる方もいます。
明日のたねのリユースは、1着につき1着と交換。
手持ちの服がない場合は1着50円〜でお譲りします。

他のお母さんやスタッフと話しながら
「これ可愛いね〜」
「夏場はこういうのよく着せてた」
なんておしゃべりしながら、ちょっと服選びの時間。
服を見ながら、最近の暮らし、子どものこと、色んな話が弾みます。

小さい子は試着させるのも大変です。
いったん交換した後、家で着せてみて、いまいちだったらまた持ってきてもいいんです。

お子さんが大きくなると、大きな袋にいっぱい詰めて、
「リユースにどうぞ」と持ってきてくださる方もいます。

交換して持ち帰った服を、また遊びに来た時に
お子さんが着ているのを見たりします。
「あ、その服!」と言うと
「ローテーションでお世話になってるんです」と
ニコニコ話してくれるお母さん。

なんだか嬉しい。
服をくれた人もこれを知ったら、きっと嬉しいだろうな。

いつでも希望に沿う服があるわけじゃないけれど(笑)
ほしいサイズがある時は遠慮なく声をかけてくださいね。
                (スタッフ 愛)

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posted by TOMONIスタッフ at 12:04| お知らせ

2020年02月25日

居場所づくり入門➁〈居場所づくり〉とは?〜山形の実践事例をもとに〜 報告

2月13日の2回目は、前回の参加者を上回り、19名の皆さんが参加されました。
今回は、山形市でのぷらっとほーむでの事例をもとに、実際の〈居場所づくり〉について、話を聞きました。
ぷらっとほーむは、2003年から2019年まで、講師の滝口克典さんと松井愛さん(現・山形市議)が共同代表となり、中心となって運営してきた〈居場所〉です。
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最初に、ぷらっとほーむではどのような活動をしていたかを話してくださいました。
ぷらっとほーむは、フリースペースの開設から始まったこと。
やがて、フリースペースの周りにはいくつかのテーマコミュニティが出来上がったこと。
テーマコミュニティとは、あるニーズについて学べる小規模な集まりであり、不登校・ひきこもり、非正規労働などの社会的なテーマもあれば、映画、まちあるきなどの文化的なテーマのものもあったそうです。
「誰でも来れる居場所である」といっても、孤立している人にとってその扉を開けるのは勇気がいるもの。
もっとゆるい入口としてテーマコミュニティがあり、そこからフリースペースに来るようになった人もいるそうです。
「映画」のテーマコミュニティとは、ドキュメンタリー「ひめゆり」を山形市で自主上映するためにでき、活動したコミュニティでした。
チケットを売り歩くことを通じてつながりが増え活動空間が広がっていった、15人分の旅費を何とか稼いでひめゆりスタディツアーとして修学旅行にも行った、そんなエピソードも話してくださいました。
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学びの後半、滝口さんはその経験を、〈居場所〉のプロセス・モデルとして説明してくれました。
それはぷらっとほーむの足跡をたどった時、それぞれの段階で何が起こっていたかを理論化したもの。
●第一段階で、安心して居られる、「弱音」をはける〈場〉をひらくこと。
●第二段階で、人びとのさまざまなニーズ=困りごとを引き受けるようになる。
●第三段階で、ニーズと資源・文化のユニークな結合がうまれる。
●第四段階で、〈居場所〉発の価値が外の世界にひろがっていく。
●第五段階で、〈居場所〉のネットワークがはり巡らされていく。

おそらく、居場所づくりを始めたい、すでに始めている人達にとって、「自分たちの活動は社会のニーズに合っているのか、今後どうなっていくのか、という漠然とした不安が生じることもあると思います。
それはさながら、自分たちの居場所は今どこにいるのかを示すための、先駆者が作ってくれた羅針盤のようでした。
見通しを持つと安心するのは、子育てでも、居場所づくりでも同じようです。

最後に〈居場所〉のもつ力について説明してくれました。
滝口さんは「居場所とは、雑多な人びとがゆるく共在している時空間です」と言いました。
「多様」ではなく、「雑多」という、空気感が伝わってくるような表現。
実践者ならではの言葉だなと妙に感じ入りました。
●〈居場所〉は遊びやゆるさのある時空間ゆえに、予期しないような色んなことが起こる。
●〈居場所〉には雑多な人々がいて、その多彩な関係性のなかで、さらに色んなことが起こる。
●様々な他者との出会いは、世の中にある悩みや苦しみを教え、自分の生きづらさが相対化される機会となる。
●〈居場所〉は弱い場所だから支援の手が引き寄せられてくる。若者はそこで過ごすことで、他者の困難に遭遇し、共感して手をさしのべ、学びながら成長していく。

最後に滝口さんは、これからの課題として、そうした居場所の恩恵を誰もが必要に応じて享受できるようにするためには何か必要か、として問いかけました。
現在、圧倒的に居場所が足りていない。
居場所は自然発生しない。
ファシリテートしていく中間支援の機能が必要である、と言って最後をしめました。

滝口さんはぷらっとほーむの活動を「たねを蒔き、育てたら花が咲いて、またたねができた。そのたねがばらまかれ、新たな場所で芽吹き、育てていったら色々なものになった」と形容されました。
様々な活動も元をたどれば一粒のたね。
庄内の〈居場所〉のたねはまだまだ足りません。
たくさんの〈居場所〉のたねが蒔かれ、育ち、横につながり、〈居場所〉のネットワークがはり巡らされた庄内になるように。
次回は、いよいよ最終回!
実際に〈居場所づくり〉を始めるには?〜〈居場所〉のはじめかた入門〜
明日、2月26日(水)19:00〜です。
まだお申し込み受け付けていますので、どうぞご参加ください!
                  (スタッフ 愛)
posted by TOMONIスタッフ at 15:56| お知らせ