現在酒田市内では、あちこちで傘福が展示されています。
それまで私は、傘福の存在をもちろん知ってはいたものの、
特別な思いは持っていませんでした。
しかし昨年、ある施設に展示されている傘福を見て、
その美しさに感動して以来、私の中で傘福は「特別」で「憧れ」の存在になったのです

そもそも、傘福とは、江戸時代から伝わる「日本三大つるし飾り」の一つです。
☆日本三大つるし飾り



どれも、子どもの健やかな成長を願う女性たちによって、
一針一針丁寧に縫われた細工物をつるして飾るものですが、
傘福は傘の先に布をめぐらし飾り物をさげるのが特徴とのこと。
真っ赤な布の下に吊るされた色とりどりの飾り物。
遠くから全体を眺めると、
「迫力があるなぁ」という印象なのですが、
近くで一つ一つ、じっくり眺めてみると、なんとも言えない可愛らしさ

野菜、果物、魚…食べ物はとっても美味しそうだし、
鳥や犬、うさぎに馬…動物は愛らしくてすごくユニークな表情

細工物の種類は本当に様々で、
「なす」は「大願をなす」
「さるっこ」は「災いが去るように」
など、一つひとつ意味があり、願いがこめられています

細工物の制作を体験できるワークショップも
複数の施設で開催されています。
一つ制作するのに1〜2時間かかるようですが、
いつか全部手づくりの細工物を吊るした傘福をつくりたいな〜とニヤニヤ妄想中…
庄内にある古き良き伝統文化。
皆で大切に守りながら、子どもたちにも受け継いでいきたいものですね。
はる
